口腔がんについて

NPO法人口腔がん早期発見システム全国ネットワーク


市川総合病院

口腔がんについて

我が国では口腔がんは肺がん、胃がん、乳がんなどに比べ国民の皆さんの認知度が低いため「早期発見、早期治療」が徹底されておりません。
咽頭を含めた口腔がんの統計では、年間約13,000人が罹患し、6,000人以上が死亡しています(2006年)。罹患数を30年前と比較すると約3倍に増加し、現在でも増加傾向にあって死亡率も高くなっています。

一方欧米では、口腔がんの「早期発見・早期治療」に国を挙げて取り組んだ結果、罹患率は上昇しているものの死亡率を著明に減少させることに成功しています。
口腔がんは、患者さんから「食べる・話をする」など生活の質(QOL)に関わる重要な機能を奪うだけでなく、口腔が顔面の一部を構成していることから、進行した口腔がんは治療後においても大きな審美的障害によって患者さんを精神的に苦しめています。さらに進行した口腔がんは、医療費(患者負担や保険者・国の負担)の増大を招くという側面もあり、超高齢社会に入った我が国において重大な問題となると危惧されています。
口腔がんは他の部位のがんと違い、「直視、直達」できるがんであり、集団検診のみならず歯科診療所で通常の歯科診療時に発見することが可能です。

お口の粘膜(頬や舌、歯肉)の治りにくい口内炎が実は「がん」だったということも珍しくはありません。現在では「液状化検体細胞診」という痛くない検査が出来るようになりました。異常を感じたら早めに歯科医院を受診しましょう。
口腔がん写真

口腔がん細胞

口腔がんのセミナー写真

口腔がん検査

口腔がん検査2

口腔がんのセミナー写真2